Kenkichi Yunoki(Sakai-City,Osaka,Japan)(200mm newtonian)
2004/01/31 10h32m(UT) / Stadius(スタディウス) / colongitude= 22.77
200mm(F7) Newtonian
@Pentax XP14   Nikon COOLPIX 995  ISO200 1/6s
A2.4×Barlow    ToUcam Pro 257 frames stacked
  月面余経度 Y=22.77   月面緯度 b=-1.55
「アルキメデスを位相が異なる角度で撮像した。@は下弦、Aは上弦の月である。
アルキメデスの火口原には謎の白条が数条あり、太陽高度により変化すると云われてきたが、画像を強調処理すると白条が見えてくる。
昔、火口内部に溜まった溶岩の質の違いではないかと思っていたが、他の場所に隕石が衝突した時の光条の一部との記述を読んだことがある。
云われてみると、アルキメデス西部の雨の海にもアルキメデス火口内の白条からの延長と思えるものが見える。
火口原だけに注目するのではなく広くみることも大切だと考える。
アルキメデス周辺の雨の海には溶岩が何度か流出したと為に出来たと思われる谷や段差が見受けられる。
(段差は雨の海のもとであるインブリウムベイズンの多重リング由来のものもあるだろうが。)
東方のアリスティルスやオートリクスは火口に溶岩がないため、雨の海に溶岩が溜まったあとに出来た新しいクレーターだが、アルキメデスの謎の光条の正体はこれらのクレーターが出来た時の飛散物なのかも知れない。
火口内には小さななクレーターが数個あるが、小口径ではけっこう探しにくい。
ターミネーターにあるときには比較的見えやすい。」
[柚木健吉]
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